2024/12/20

『糸井版 摂州合邦辻』

現代演劇の多彩な手法を用いて歌舞伎作品の新たな魅力を掘り起こしつつ、その普遍性を強化する創作を行う劇集団・木ノ下歌舞伎。説経節『しんとく丸』『愛護の若』や能『弱法師』などを元にした浄瑠璃作品『摂州合邦辻』を、自身で作詞・作曲も手掛ける劇作家・演出家・音楽家の糸井幸之介を迎え、現代に紡ぎ直した音楽劇。
大名・高安家の長男・俊徳丸は、才能に加え容姿にも恵まれた好男子。だがそれゆえ異母兄弟・次郎丸に命を狙われ、継母・玉手御前からは邪恋をしかけられてしまう。折も折、面体崩れて視力も失う業病にかかった俊徳丸は、世をはかなんで流浪の旅に出るが……。
それぞれの思惑を抱えながら行く者と追う者、すれ違う想いを現代社会を生きる人々の孤独に重ねる歌と音楽が、原作がはらむ歴史と時を軽々と超え、劇世界と観客を強く結びつける。古典の言葉と現代の身体がダイナミックに舞台上で融合する様は、今作でしか見られない劇的瞬間であり、2019年から23年まで三度の上演を重ね、“木ノ下歌舞伎の現時点での到達点”とされた必見の作品と言えるだろう。
(映像は2020年京都公演のもの)

2020
ロームシアター京都

製作(オンライン配信):国際交流基金 (JF) (https://www.jpf.go.jp/)
製作協力:一般社団法人EPAD (https://epad.jp)

<公演情報>
出演:内田 慈、土屋神葉、谷山知宏、永島敬三、永井茉梨奈、飛田大輔、石田迪子、山森大輔、伊東沙保、西田夏奈子、武谷公雄
原作:菅 専助、若竹笛躬
監修・補綴・上演台本:木ノ下裕一
上演台本・演出・音楽:糸井幸之介
音楽監修:manzo
振付:北尾 亘
舞台美術:島次郎、角浜有香
照明:吉本有輝子
音響:小早川保隆
衣裳:大野知英
ヘアメイク:須山智未
補綴助手:稲垣貴俊、山道弥栄
舞台監督:大鹿展明
制作:宮崎麻子、武田知也、本郷麻衣
製作:ロームシアター京都(レパートリーの創造)

<オンライン字幕> 本映像の多言語字幕は一般社団法人EPADが2024年度に文化庁文化芸術振興費補助金(舞台芸術等総合支援事業(全国キャラバン)|独立行政法人日本芸術文化振興会)の助成を受けた事業の一環として作成されました。

簡体字字幕翻訳:林舒
繁体字字幕翻訳:SWSG
英語字幕翻訳:ゲーリー・パールマン
フランス語字幕翻訳:ゼグルール・アミラ
スペイン語字幕翻訳:ホセ・アントニオ・アンブリス

<広報文>
尾上そら

<カンパニーウェブサイト>
https://kinoshita-kabuki.org/